不動産事業の方向性を如何に決めて行くか
2022年11月19日
GOLD STAGE 中島です。
11月も早いもので半ばを過ぎました。
令和4年もあっという間に終わりそうです。
先日、お付き合いのある業者の営業さんから、社員旅行で伊豆へ行った際の
お土産をいただきました。
うなぎパイです。
横浜では中々買う機会もないので、いただいた時に食べる位ですが
美味しいですよね。
さて、今回はお客様の「不動産事業を行う方向性」について。
弊社には、1棟目の大家さん予備軍のお客さまが、多くいらっしゃいます。
皆さん、色々な書籍やネットで情報収集を行っている様で、ご接客の際は
たくさんのご質問をいただきます。
新築か中古か?
〇〇率が〇%無いとだめだ
先輩大家さんが、土地から買って建てたので自分もその様に。
まぁ、色々な条件や数値、〇〇率とか私が知らない事も含め、皆さま本当に
良く勉強されています。
私は「情報収集」は賛成派ですので、私自身も皆さまが読んでいる本や
ネット情報は、なるべく目を通しています。
今回は、そのうちの「方向性」についてです。
私が考えるに、たくさんある条件の内、「変えられるもの」と「変えられない
もの」があると思います。
「変えられるもの」とは、新築中古や駅、間取りなど「自分で決めた条件」
です。
「変えられないもの」は、「予算・金融機関(利用できる)」だと考えます。
最近、S銀行は融資の窓をだいぶ広げてきて、取り組みが出来るお客さまが
増えてきました。
金利も1.5%を下回る場合もあり、非常に安いです。
R銀行も、先日承認を得たお客さまは、1.075%と、住宅ローン並みに
低い条件でした。
しかし、利用には大きな条件があり、なかなか条件をクリアできる方は
いらっしゃいません。
銀行が決めている条件を満たさないと、一生懸命金融機関を調べて、金利が
低い所を探しても、申し込みすら受け付けてくれません。
金融機関は「どこを使いたいか?」ではなく、「どこが使えるか?」なのです。
この「使える金融機関」の選択が結構厄介で、HPに記載して
ある条件を、最低限満たしたお客さまでは、まず通りません。
O銀行は、収益不動産の融資では、第一選択肢となる事が多い
ですが、HPでは「年収500万円以上、年齢20歳以上」と
記載してありますが、99%通りません。
先日お申し込みをしようとした「27歳」のお客様は、若すぎるとの
判断で断られました。
融資条件は、金融機関内部で毎月変動しています。
この「融資条件」を、物件や仲介業者のせいにする方が多いの
ですが、これは「お客さま属性」に依る所が大きいです。
銀行内部も、営業担当者がおりまして、日々人が処理・審査を
しています。
収益不動産の案件は、住宅ローンと違って「個別案件」で進み、
毎回、買主属性・物件属性・情勢などを考慮して出してくるので、
Aの時期(年収、520万、580万、510万)の申し込みが
合った場合、3案件通るが、
Bの時期(580万、880万、920万)の申し込みがあった
場合に580万が落ちる、と言う事が起こるのです。
この様に、全体的な流れに審査(銀行内の)基準が流されて動く
ので、今はO銀行だと年収1000万円以上でないと、安心して
申し込めない、そんな事もあるのです。
また、銀行には物件に対する条件もあります。
多くは「耐用年数」に対するものですが、その耐用年数に対する
制限が厳しい為、中古物件の申し込みが難しくて、新築でなければ
なかなか利用が出来ないのに、
新築は嫌だ、中古が良い。でも〇〇ファイナンスは金利が高いから
だめだ。と、仕組みを良く理解せずに決めつけてしまう方も多いです。
・新築=安い金利で長い融資が借りられる。
・中古=高い金利で融資期間は短めになる。
この様な「大前提」を理解して、その中で自分の方向性を見つけて
行く必要があるのです。
新築
家賃設定が高い。業者が利益を抜いているので損だ。
中古
家賃は築年数が経過しているので下がりにくい。
RC造
丈夫で長持ち。価値が下がりにくい。
この表に「イメージ」で決めつけてはいけません。
上記を理由に、方向性を決めたり嫌がってしまってはダメです。
上記を理由に、方向性を決めたり嫌がっても良い人は、現金で物件を
購入できる人です。
自分の属性や資産状況で、どの価格帯のどんな物件が購入可能かを、
良く理解して、その中で自分の方向性に「近い」物件を購入する事が
良い「大家さん1年生」に向けての第一歩ではないでしょうか?
不動産は専門のパートナーが必須です。
資産形成・資産売却は、是非弊社へご相談ください。