格安築古と新築一棟APとの葛藤

2021年10月28日

GOLDSTAGE 中島です。

 

朝だけではなく、日中も肌寒くなりましたね。

私は車通勤なので、快適に過ごせますが、電車通勤の方は蜜を避けて、

寒さ対策等、色々と対策が大変です。

 

 

さて、築古から始める派、新築(築浅)から始める派。

これは、永遠のテーマではないでしょうか?

 

もう既に1~2棟ご所有で、買い増しを検討している方は、どちらでも

良いと思います。

更に、現金で決済するCFが、既に取れている方は、尚更です。

 

500万円で買った築古戸建てに何か重大な瑕疵があっても、買った金額

よりも数百万円値下げすれば、売り逃げる事が出来るからです。

 

しかし、築古か新築かで迷われている方は、たいていこれから不動産事業を

始められるサラリーマン大家さん(予備軍)です。

 

私は、この新米大家さんへは「新築(築浅)」をお勧めしています。

 

先日、私の登録している某社のメルマガで、この様なメールが来ました。

 

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安い築古か新築一棟か、どちらから始めるべきか?

それは、最も安い物件です。

なぜなら最も安全だからです、

更に、安くトラブルを学べるからです。

だから最安物件を買うことから始めるべきです。

安い物件は問題が山盛りです。

シロアリ被害、雨漏り被害、人口の少ない立地、駅から徒歩1時間等

「やはり安い物件は、初心者の手に負えない。不動産会社が勧めてきた

新築物件を借金して買おう!」

こんな風に考えてしまってはダメです。

初心者は問題だらけの激安空き家の投資から始めるべきです。

それが最も安全かつ最も儲かる道なのです。

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凄い内容だな、と思いました。

 

 

「安い物件を勧める会社」って、なんか安心感がありますね。

また、「え?そうなの??」と、突飛な内容のサムネやお題は、目を惹きます。

 

私の考えですが、

・安い物件=安全な物件

 これは、投資金額が少なければ、その後に出費があってもトータルで安く

 済む。と言う事でしょうが、間違いです。

 トラブル解決の金額が「トータルで安く済む保証」は、ありません。

・シロアリ被害、雨漏れ被害

 どちらも「修復不可能」の場合もあります。雨漏れは原因が分からない事も

 しばしば。この様な問題は、初心者の手におえる問題ではありません。

・人口の少ない立地、駅から徒歩1時間など

 この様な問題を、物件に付加価値を付けて解消して行けるには、経験が

 必要です。初心者は、リフォーム会社や管理会社の言う通り、出費に出費を

 重ねて余計な工事などをしてしまうのがオチです。

・借金して買おう!=ダメ

 

 そもそも不動産事業の良い所は、自己資金を越えた「投資」を、銀行融資を

 利用して行える事が、強味なのです。

 ※上記、「私の考え」として、簡単な概要です。

 

不動産事業を、DIYの延長で考えている人は、非常に危険です。

上記危険負担に納得して、DIYをしながら色々と学んで行く。

これで良い場合、それは

実需(自分の住まいとして)で購入する場合だと考えます。

 

不動産事業は、事業です。

・購入から運営にあたり、「税金や確定申告・決算」などの事

・賃貸経営にあたり、「客付、退去、一年の動き、管理会社・保証会社の選定

 保険関係、入居中・退去時のトラブル解決」などの事

・次物件の購入にあたり、「事業計画の作成や既存物件の収益性向上・修繕費割合」

 などの事

・その他、大家としての勉強など

 

この様に、「問題だらけの激安空き家」を買ってしまっていては、他にやらなくては

いけない事は、たくさんあるのに、出来ません。

一番最初に学ばなければならない事を、学ぶ時間が取れません。

 

これから、収益不動産を買って、大家として副収入を得ていくと考えている

「サラリーマン」をやっている方は、問題だらけの物件を買ってしまって、

遊んでいる暇はないはずです。

 

他にもやるべき事は、山ほどあるのです。

 

不動産事業を始めるために、500万円貯めて、例えば10万円でとんでもない

物件を買えたとしましょう。

その物件の修理に半年から1年掛け、3~400万円掛けて、問題解決して、

賃貸募集して。

皆さんには、そんな時間的余裕・金銭的余裕がありますか?

また、危険を冒す勇気はありますか?

 

私が冒頭に「CFが回っている人は良いんじゃないですか?」と書きました。

CFが回っていたら、時間もお金もあるでしょうから、お金を掛けてトラブルを

学んでも良いと思います。

 

10万円で買って、トラブル修理に300万円掛けても、最悪100万円で

売ってしまって、300万円+αの赤字で済みます。

CFが回っていたら。

 

年間数百万~1千数百万円のCFがあれば、300万500万円も勉強代として

割り切れるでしょう。

でも、頑張って貯めた500万円と大切な時間が、一気に吹っ飛んでしまったら

再起するのに、何年掛かりますか?

 

不動産事業は、株やFXと違って、ギャンブル性が「低い」事が、メリットの

はずではないですか?

「問題だらけの激安空き家」を、セミナー受けて、始めてしまっても、誰も

保証はしてくれません。

あくまで、「自己責任」です。

 

セミナー主催会社の紹介する「リフォーム会社、士業」の方々が儲けて終わり。

どうしようもない物件を抱えてしまって困っているオーナーから、どうしようもない

物件を買わされて終わり。

 

その不動産会社は、どうしようもない物件を抱えてしまって困っているオーナー

からは、感謝されて報酬も受け取るでしょう。

ただ負の遺産を、何も知らない新米大家に押し付けているだけです。

 

不動産事業は、目先の「利回り」に惑わされる事なく、しっかりとした物件を

買う事から、始まります。

それらで、「本業をしっかりとこなしながら」副収益を上げていく事が、初期の

不動産事業には大切な事なのです。

 

この様に、突飛な提案や高い利回り、お買い得感などで「新米大家さん」に

提案する不動産会社は、信頼できるパートナーになり得るのでしょうか?

 

 

不動産は専門のパートナーが必須です。

資産形成・資産売却は、是非弊社へご相談ください。

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