お住まいと残された家族
2021年10月17日
GOLDSTAGE 中島です。
株や金融商品と、不動産事業の違いは、目に見える実在する財産が
あると言う事でしょうか。
不動産事業は、投資や事業としての側面と、「住まい・実家・生家」等の
側面があります。
以前、売却依頼を受けた、委任物件580万円を、1棟戸建て投資家へ
240万円で売却した時の、お話です。
横須賀市内にて、階段接道の中古戸建で築後約40年超。土地60平米
建物60平米の3DKくらいのスペックでした。
販売開始後、10ケ月ほど経った頃、ご内見頂きました戸建投資家の方に、
購入申し込みを頂きまして、価格交渉の末 合意して売却契約に至りました。
家いっぱいの残置物は、私が後輩を集めて廃棄をしたので、買主さまは
撤去費も節約でき、大変良いお買い物をされたと思います。
この売主さまは、10数年前にご主人さまに先立たれ、お嬢さまもご結婚されて
別に世帯を持たれていらっしゃるので、お一人で戸建にお住まいでした。
私が「売却の依頼をお受けする1年前」に、一度会社(当時勤めていた会社)に
売却について、お問い合わせを入れた事があったそうです。
しかし、電話に出た担当が、「中古で古い」「階段接道」「間取りが小さい」等の
理由で、あまり良い値段はつきそうもない。と話をしたそうです。
その一年後、もう一度お問い合わせを入れて頂いた電話を、私が取ったのです。
「ごめんなさいね。商売にならないかも知れないけれど、話を聞いてくれますか?」
こんな喋りだしだったと記憶しています。
話を聞くと、前回の電話で迷惑そうな印象を受けたけれど、ご主人も娘さんも居ない
戸建に一人で暮らし、外出の機会も減ってきて、また時間が経つに連れて、2階にも
上らなくなり、家に居るのが辛くなった。
こんなお話をされていました。
私は困っているお客さまの問題を解決する事が、不動産業者の使命だと考えて
おりますので、是非売却を担当させて欲しい。とお願いをして販売活動に入りました。
結果、時間も掛かり、値段も下がってしまいましたが、無事に成約となり、
お嬢さま夫婦のお住まいに近い所で、賃貸アパートを借りて、お引越しをされ
ました。
購入条件交渉の一つである「残置物」の撤去は、予算の関係で私が後輩を
動員してお手伝いする事になりました。
小さい60平米の3DKの住宅からは、数十年分のたくさんの思い出がでて
きました。
日用品やお嬢さまがお若い頃に使っていただろう、傘や洋服、スキー板。
ご主人の趣味で獲得された、たくさんのトロフィー。
お祝い、お歳暮、お中元に頂いた食器のセット。その他もろもろ。
全部片付けるのに、丸まる6日間掛かりました。
買主の投資家さんに現地を見てもらった時、「こんなにやって頂いたのですね」と
お喜び頂いたので、残置物の片付けは、相当頑張りました。
2階の奥の奥、箪笥の引き出しからは、ご家族の写真とお嬢さまのヘソの緒が2つ
出てきました。
すぐにご連絡をしてお住まいにお送り致しましたが、大変お喜び頂きました。
数百万で買う、利回りの良い「築古区分」「築古戸建」
DIYで直して貸せば、利回り20% 30%
不動産事業をする上で、大きな利益は大事なポイントです。
1万円でも安く買えば、その分利益が増えます。
でも、そんな築古物件で、人が生まれて色々な人生を紡ぎ、そして巣立ちや
終わり(お亡くなり)がありと、沢山の思い出が詰まっています。
不動産事業を始められるオーナーさまは、そのたくさんの思い出に敬意を
はらい、大切な不動産のタスキを受け継ぐというお気持ちが、事業を成功させる
為には、大事な事なのではないかと思います。
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